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男たちの大和

男たちの大和_e0003097_273434.jpg


前々から気になってた映画「男たちの大和」が、
いよいよ封切りになったので早速観賞に出かけてきました。
封切り前に話題にもなった“原寸大のセット”も気になってたし、
何よりも太平洋戦争関連のモノには昔から興味ある者として、
見逃せない1本でもあり劇場まで足を運んでみました。

作品の全体的な出来としては、過去にいくつかあった
“太平洋戦争をテーマにした作品”の中でも一番の出来
だと個人的には評価しました。
今までの作品だと「死」に焦点を合わせたモノが
必然的に多かったけど、この「男たちの〜」は
「生」に焦点を合わせた作品になってます。

戦争後期の“特攻隊”などの死がクローズアップされていて、
昔の日本軍は・・・と言うか古来から日本人が美化しがちな
「死にざま」「散りぎわ」を強調されてしまう事が多いけど、
戦争開始時は昔の日本軍も「生き残る」事を最優先した
教育をしてたのを知ってる人は少ないと思う。

劇中でも「生き残る為に猛訓練する」という部分を
見せてる点は印象に残ります。
そして、昔の日本人も今の日本人と変わりなく、
死ぬ事は怖いし、戦争は嫌だ!という“今も昔も変わらす、
当り前”だった事を、あらためて今の人に伝えられていると思う。

軍人でもあり、でも職場を離れれば普通の人として
・・・というそれぞれの男の姿を1本のドラマとして
ウマく纏められるので、戦争の事や兵器の事などを知らない人や、
女性にもストーリーに引き込めるものになってます。
実際、劇場でも若いカップルや女性も多く来てて、
涙してる人も多かったです。

戦闘シーンも実物大セットを使っただけあって、
スケール感、CGでは出せないリアリティはスゴイです。
兵器指導も過去にホントに大和に乗ってた人が指導してるので、
緊迫感は今までの映画の比じゃないです。
ダメ出しでは無いけど、細かい要求をするとしたら、
沖縄特攻時の他の艦船の陣形や引きの映像を
もっと増やしてくれると、より大和がどんな状況で戦ってたかとか、
スケール感が出て良かったと思う点が・・・。
また、大和出撃時に沖縄までの片道燃料しか積んでない
・・という話しが出るけど、戦記などでは往復分の燃料を
積んだとか話しもあるし、実際にあった話しで配属
間もないまだ若い新米士官達は、沖縄特攻前に下艦させて
生き延びさせる措置を取った・・・なんてエピソードも
盛り込んでくれると個人的には満足かな。

一度ご鑑賞あれ。
by tsmd | 2005-12-17 23:00 | 映画・TV・アニメ

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